こんにちは
中央歯科クリニック歯科衛生士の廣瀬です🧸
今日はフッ素についてお話していきます🦷
フッ素の働き
1.エナメル質の再石灰化促進
歯の表面はエナメル質で覆われていますが、日々食べ物や飲み物によって酸にさらされています。エナメル質のミネラルを酸が溶かすことが進行すること(脱灰)によってむし歯ができます😈
フッ素はこの脱灰されたところの再石灰化を促進します。
再石灰化が促進されることで、酸によって傷ついたエナメル質が修復されて、歯が強くなります。
2.酸耐性の向上
歯の表面にフッ素を取り入れることによって、酸耐性を高めます。
フッ素をエナメル質に取り込むと、歯のエナメル質のハイドロキシアパタイトがフッ素と結合してできた結晶、フルオロアパタイトに変化します。
フルオロアパタイトは、通常のエナメル質よりも酸に強く、ダメージを受けにくくなります。
その結果、むし歯のリスクが大幅に低減されます。
3.細菌の活動抑制
フッ素は、むし歯菌の原因となる細菌の活動も抑制します。口腔内にいるミュータンス連鎖球菌は、糖を分解して酸を作り出し、歯のエナメル質を攻撃します。
フッ素を取り込むことで、この酸を作る力を弱め、エナメル質へのダメージを軽減します。
日常生活でのフッ素の取り入れ方
1.食品から
フッ素は、魚介類や野菜、肉、牛乳、食塩、お茶の葉などのほとんどの食品に含まれており、毎日摂らなければならない必須の栄養素に位置付けされています。
フッ素は単体では存在せず、ナトリウムと結びついた「フッ化ナトリウム」、カルシウムと結びついた「フッ化カルシウム」など必ず他の物質と結びついて存在しています。
毎日の食事もフッ素を取り入れるとより効果的です。
2.歯磨剤から
フッ素入りの歯磨き粉の毎日の使用は、むし歯を予防するための最も費用対効果の高い方法です。
現在日本で販売されているフッ素配合の歯磨剤のうち、最も高濃度なものが1450ppmフッ素が配合された商品になります。(日本では、1500ppmを超えた商品は販売できないようになっています)
フッ素配合と書かれている商品でも明確に数値が書かれていない商品はあまりおすすめできません。
むし歯予防をしたい方は、是非高濃度フッ素1450ppm配合の商品を選んでみてください。
6歳未満の子供にはフッ素濃度500ppm程度、6歳以上の子供にはフッ素濃度1000ppm程度の歯磨剤を選ぶのが効果的です。
歯が生えてから2歳ごろまでは米粒(1~2㎜程度)、3~5歳ごろまではグリーンピース(5㎜程度)、6歳以上は大人と同じ歯ブラシ全体(2㎜程度)に歯磨剤をのせて磨くのが効果的です。
歯科医院で行うフッ素塗布は自宅で行うよりも高濃度のフッ素を塗ることができます。
効果は約3ヵ月持続すると言われているため、定期的に検診を受けることをおすすめしています。
大人も子供も年齢を問わず受けられる予防歯科メニューですが、生えてきてばかりの乳歯や永久歯はむし歯になりやすいため、その期間のフッ素塗布は特におすすめです。
生後6ヵ月頃から歯が生え始めたらいつでも塗ることができます。
当院では、様々なフレーバーのフッ素を用意しております。色々な味を試して好みのフレーバーを見つけてみてくださいね🦷✨