こんにちは!中央歯科クリニック歯科衛生士の竹本です😊
過ごしやすい季節になってきましたが、皆さんいかがお過ごしですか❔
今回はむし歯になりにくい 『甘味料』についてお話させていただきます。
虫歯の主な発生要因としては「宿主(歯)」「微生物(細菌叢)」「飲食物(食餌)」
の3つがあり、これらの因子が重なるとむし歯が発生します。
このうち「食餌」因子としては砂糖を含む糖質が問題となりますが、
中でも砂糖の主成分であるスクロース(ショ糖)の虫歯誘発性が高いことが
知られています。
私たちの身の回りには甘味をもつ食物が無数にあり、甘味を与えるためにスクロース以外
の甘味料も使われています。スクロースの代わりに用いる甘味料を
「代用甘味料」といいます。
甘いものを食べるとむし歯になりやすいと思われがちですが、実は「代用甘味料(シュガーフリー甘味料)」を使えば、むし歯リスクを抑えながら甘さを楽しむことができます!
むし歯にならない代用甘味料の種類や、それぞれの特徴について詳しく解説します
「代用甘味料」とは、砂糖の代わりに使用される甘味料で、むし歯を引き起こしにくいものを指します。
代表的なものを3つのグループに分けて紹介します!
① 糖アルコール系甘味料(むし歯になりにくい)
糖アルコール(ポリオール)は、ミュータンス菌が酸を作り出しにくい甘味料です。
代表的な糖アルコール
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甘味料 |
甘さ(砂糖=100) |
特徴 |
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キシリトール |
100 |
むし歯予防効果があり、歯科用ガムに使用される |
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ソルビトール |
60 |
カロリーが低く、糖尿病の方にも使用される |
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マルチトール |
80 |
低カロリーで、シュガーフリー食品によく使われる |
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エリスリトール |
70 |
ほぼカロリーゼロで、血糖値に影響を与えにくい |
特に注目すべき甘味料 → キシリトール
ミュータンス菌の働きを抑え、むし歯予防効果がある
唾液の分泌を促進し、歯の再石灰化(修復)を助ける
一定量以上摂取するとお腹がゆるくなることがあるので、摂取量には注意!
② 人工甘味料(むし歯にならない)
人工甘味料は、砂糖を一切含まず、ミュータンス菌が代謝できないため、むし歯のリスクがゼロの甘味料です。
人工甘味料はむし歯予防には最適ですが、「天然ではない」ため、自然由来の甘味料を好む人には不向きな場合もあります。
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甘味料 |
甘さ |
特徴 |
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アスパルテーム |
200 |
カロリーが低く、ダイエット食品に使用される |
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スクラロース |
600 |
加熱に強く、飲料や菓子に広く使われる |
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アセスルファムK |
200 |
すぐに甘さを感じるが、後味が残りにくい |
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サッカリン |
300 |
砂糖の約300倍の甘さを持ち、カロリーゼロ |
③ 天然甘味料(むし歯にならず、健康にも良い)
天然由来の甘味料で、むし歯にならず、体に優しいものもあります。
天然甘味料は、むし歯予防だけでなく、健康にもプラスの影響を与えます。
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甘味料 |
甘さ |
特徴 |
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ステビア |
300 |
植物由来で、血糖値を上げにくい |
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ラカンカ |
250 |
抗酸化作用があり、健康志向の食品に使われる |
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ヤーコンシロップ |
40 |
プレバイオティクス効果があり、腸内環境を整える |
⭐どの代用甘味料を選ぶべき?おすすめの選び方⭐
むし歯予防を重視するなら → キシリトール(100%配合)
カロリーを抑えたいなら → エリスリトール or 人工甘味料
ナチュラル志向なら → ステビア or ラカンカ
代用甘味料は単独で使われることもありますが、複数を組み合わせた商品も多くあります。
食品表示をチェックして、自分に合った甘味料を選びましょう。
また代用甘味料の使用はあくまでの補助的手段としたうえで、日々のブラッシングの励行、
フッ化物の応用などを組み合わせた基本的なむし歯予防が必要です。🦷
当院では様々なむし歯予防を行っております。
ご検診でお待ちしております。✨