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こんにちは、中央歯科クリニック歯科衛生士の林です🐩🐾

本日は歯科治療と骨粗鬆症についてお話させていただきます🦴

 

骨粗鬆症

骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。

骨は、皮膚などと同じように、新人代謝を繰り返しています。

健康な骨は、古い骨を壊す「骨吸収」と新しい骨を作る「骨形成」のバランスによってつくられています。

しかし、加齢や閉経、運動不足などによって、このバランスが崩れ骨が弱くなると、つまずいて手や肘をついた拍子や、

くしゃみなどのわずかな刺激で骨折してしまいます。骨粗鬆症の病気自体に痛みなどないため、気づかないうちに進行し、

骨折をして骨粗鬆症と診断されることも多くあります。

骨粗鬆症は、圧倒的に女性に多く男性の3倍以上、50歳以上の女性では3人に1人は骨粗鬆症になると言われており、高齢女性に多い病気の一つです。

 

 

歯周病と骨粗鬆症の関係

実は骨粗鬆症を患う人の90%以上が歯周病にかかりやすく、重症化しやすいと報告されています。

また歯周病によって歯を失うと、噛む能力が低下して食物の消化吸収力の低下を招きます。

その結果、ビタミンDやカルシウム不足、低栄養となり骨粗鬆症を悪化させることがあります。

歯周病と骨粗鬆症は一見関係なさそうな病気ですが、深く関連しています。

骨粗鬆症を発症する原因は加齢や運動不足、生活習慣など様々ですが、その一つに「エストロゲン」とうホルモンの減少があります。

このエストロゲンが減少すると、歯と歯肉の境目などで炎症を引き起こしやすくなり、歯周病が悪化してしまうこともあります。

また、骨粗鬆症の影響で歯を支える骨も弱くなっていることから、より歯が抜けやすい状態になります。歯周病も骨粗鬆症も自覚症状が少ない病気です。


骨粗鬆症治療薬の副作用

骨粗鬆症の治療薬のうち「骨吸収抑制薬(ビスフォスフォネート製剤〔BP製剤〕・デノスマブ・ロモソズマブ)」と呼ばれる薬があります。

骨吸収抑制薬は、骨吸収の過程を抑え、骨量の低下を防ぎ骨を硬くする薬です。

骨粗鬆症の治療薬としては効果が高く、一般的によく使用される薬ですが、顎の骨に関わる副作用があります。

それが「薬剤関連顎骨壊死」です。薬剤関連顎骨壊死は、顎の骨の組織や細胞が局所的に死滅し、骨が腐った状態を言います。

骨吸収抑制薬を使用している患者さんのうち、歯性感染症がある場合や、不適合な入れ歯の刺激が発症のきっかけと考えられており、

顎の痛みや腫れ、膿が出るといった症状が出現します。

薬剤関連顎骨壊死を防ぐためには、お口の状態を良好に保っておくことが大切です。

骨粗鬆症と診断されたら、歯科医院に行きお口のチェックをしてもらいましょう。

また、歯科医院に受診する際にはお薬手帳を持参し、必ずこの薬を服用していることを伝えましょう。

かかりつけの歯科医院に定期的に受診をし、歯のクリーニングや治療を受け、お口の健康を保って、

いつまでも健康でおいしく食べられるようなお口を目指しましょう🦷✨