こんにちは 中央歯科クリニック歯科衛生士の川島です🦷
今回もインプラントについてお話します
歯科におけるインプラントとは
顎の骨に金属製のネジを埋め込んで土台を作り、その上に人工歯を取り付けて歯を再建する治療方法です。
インプラントはこの3つの部品から成り立っています。
・フィクスチャー(人工歯根)
・アバットメント(連結部品)
・上部構造(人工歯)
これら3つすべてがセットされてはじめてインプラント治療が完成します!
インプラント手術
基本1次オペと2次オペに分けて行います。
1次オペ
①麻酔をした後に歯肉を切開し、インプラントを埋入する穴を顎の骨にあけます。
この処置は専用のドリルを使い、埋め込むフィクスチャー(人工歯根)と同じ太さ、長さの穴をあけていきます。
②ドリルであけた穴にインプラント体を埋め込みます。
インプラント体上部にあるネジ穴が歯周組織でふさがらないようにするため専用の蓋を装着します
③最後歯肉を縫い合わせて傷口を塞ぎ手術は終了です。
1次オペ後インプラント体が顎の骨と結合するまで、3か月~6か月程度かかります。
その間はお口のメンテナンスをしてインプラント部の経過観察を行っていきます。
2次オペ
①インプラント体と顎の骨が定着したらインプラント体を埋め込んだ部分の歯肉を切開し蓋を外します。
②ネジ穴を露出させ、インプラント体にアバットメントと呼ばれる連結部品を装着します。
歯肉の上に露出している状態にして手術は終了です。
切開した歯肉の形が整うまで1~2週間程度様子を見ます。
③傷口が回復し落ち着いてきたら型取りを行い、人工歯(上部構造)を作ります。
出来上がった人工歯を装着してインプラント治療が完了となります!!
インプラント手術後の注意事項
・1週間程痛みなどが続くことがありますが、お渡しするお薬でコントロールすることができま す。
・術後当日の入浴は胸までのぬるま湯かシャワー程度にして下さい。
・個人差はありますが、手術部位に近い皮膚や頭部に内出血が見られることがあります。
これは1~2週間程度で消失していきます。
・インプラント手術当夜は患部を上にして、少し高め(普段使用の枕の下に1枚座布団を入れる程度)の枕をお使いください。腫れが少なくなります。
・患部が熱っぽく感じるときは、濡れたタオルで軽く冷やしてください。
ただし、治癒が遅れるため直接患部に氷を当てないようにしてください。
・下顎にインプラント手術をされた方で腫れが著しい場合は稀に下唇に軽い痺れが出ることもありますが、2週間程度で消失します。
・糸が取れる1週間は禁煙・禁酒するようにし、激しい運動やサウナ等もお控えください。
まとめ
今回はインプラント手術についてお話をしました。
患者さんのお口の中の状態に合った治療法を選ぶのが最優先です。
担当医とよく相談し十分に理解した上で、納得できる治療を選びましょう。